マンモスのスキー帰りに天然温泉 Keough’s Hot Springs|ビショップ

マンモスでのスキーの帰り道、豪雪に覆われた395号線(U.S. Highway 395)を南へと下ってきました。時折、雲間から見え隠れするお日様までもが、どこか寒そうに震えて見えます。この日、僕が向かったのは、五年ぶりのスキーで筋肉痛にやられ、Gooの音も出なくなったマコっちゃんを連れての、ビショップの温泉「Keough’s Hot Springs(キーオズ・ホットスプリングス)」でした。
Keough’s Hot Springsは、ビショップ(Bishop)の街から395号線を南に約7マイル(約11キロ)ほど走り、Keough’s Hot Springs Rd を右折した突き当たりにあります。目印は、立ちのぼる白い湯けむり。この温泉の歴史は古く、なんと1919年の創業。一世紀以上にわたって、地元の人々と旅人の双方に愛され続けてきた、イースタン・シエラ最大級の天然温泉プールです。
入浴料は当時で8ドルほど。広々とした温水プールの湯けむりの向こうに、縦およそ20メートル、横およそ10メートルという大きな湯ぶねがゆったりと横たわっています。冷たい水が滝のように流れ落ちる温度調整のしくみがあり、熱めの「ソーキング・プール(浸かり湯)」と泳げる大プールの両方を楽しめるのが嬉しいところ。日光浴用のラウンジチェアやスナックバー、ピクニックエリア、ロックガーデンの小径まで備わっていて、雪山で冷えきった身体を芯からほぐすには、これ以上ない場所です。
「こんなにリラックスしちまって、これで大腸癌の再発もねーだろうな〜」と、湯船でぽつり。マコっちゃんの鼻の穴のひらきかげんが、その時の幸福感をなんとも的確に表現していました(笑)。吾が友の平安を祈りつつ、その晩は無事に帰宅。カリフォルニア州全土に停滞するウィンターストームの影響で、わが「わさびし村」にも雨がざんざん降っていました。
温泉の拠点・ビショップという街
この温泉の玄関口となるビショップは、人口およそ4,000人ほどの小さな町ですが、半径100マイルの中ではいちばん大きな「街」です。シエラネバダ山脈とホワイト・マウンテンズに挟まれたオーエンズ・バレーに位置し、デスバレーとマンモス・レイクスのちょうど中間にあるため、395号線をゆくロードトリップの絶好の補給基地となっています。
近年は、ジョン・ミューア・トレイルやパシフィック・クレスト・トレイルを歩くハイカー、世界中から集まるロッククライマー(バターミルクスの巨岩群は有名です)、サイクリストたちで賑わう、知る人ぞ知る人気の町。古き良き西部の面影を残すメインストリートには、壁画やインディペンデント系のお店、こだわりのコーヒーハウスやブリューパブが並び、散策するだけでも楽しいものです。レイク・サブリナやサウス・レイクでのマス釣り、古代ブリッスルコーン・パインの森への小旅行など、四季を通じて自然の遊びには事欠きません。
雪のシエラを越えてきた帰りに、ひとっ風呂。Keough’s Hot Springsとビショップの街は、慌ただしい南カリフォルニアの暮らしを忘れさせてくれる、僕のお気に入りの「奥座敷」なのです。
※ 営業時間や入浴料は季節によって変わります。お出かけの前に、Keough’s Hot Springs および ビショップ観光局(Visit Bishop)の公式サイトで最新情報をご確認ください。
公式サイトのURLはこちらです。
Keough’s Hot Springs(温泉)
http://www.keoughshotsprings.com/
ビショップ観光局(Visit Bishop)
http://www.comevisitbishop.com/


