映画吹き替えにクローン音声、俳優の声を複製〜ADRは10年後になくなる可能性のある仕事か?
今月は2回、昨年末から韓国とカナダで撮影していたプロジェクトの、ADR(アフレコ)セッションがありました。
半年以上前の自分の声のトーンに合わせて、数行のセリフのやり直しは、2回とも30分足らずで終了しました。
たったこれだけの作業でも細部にこだわるのが、ハリウッド映画制作の凄いところなのでしょうが、下のWSJの記事よると、世の中はAIを用いて俳優の生の声を基にして、精巧なデジタル音声を再現できる時代に差し掛かっているようです。
あと数年もすれば、AIを駆使したクローン音声とパフォーマンス(演技)で作りあげたAI-映像制作が主流となり、ADRはもとよりナレーター、果てはアナウンサーの仕事なども、AIによって10年後になくなる可能性のある仕事のカテゴリーに入ってしまうのでしょうか・・
AIによってなくなる可能性のある仕事・職業
- 一般事務員
- 銀行員
- 警備員
- 建設作業員
- スーパー・コンビニ店員
- タクシー運転手
- 電車運転士
- ライター
【10年後 AIによってなくなる仕事11選】なくならない仕事5選も紹介
https://tech-camp.in/note/technology/82291/
爺(ヂヂイ)の大部屋役者の僕にとって、10年先の制作現場がどのように変化しようが知った事ではないのですが、これから肉声を生業とする仕事を志望している若人(わこうど)にはなんとも不憫で不穏な近未来でございます。
【映像制作】
YoshioMaki.com/