北米産の松茸で「松茸ごはん」
取引先の社長夫人から、松茸(北米産)を頂戴しました。松茸は南カリフォルニアでも高嶺の花。スーパーに並ぶことはまずなく、毎年指をくわえて眺めるしかない高級品目なので、喜びもひとしお(歓喜)です。
日本産の松茸といえば、肉厚でどっしりとした「男らしい」イメージがありますが、北米産はそれとは対照的に色白で、ちょっと萎えっとした見た目をしています。見た目だけなら正直見劣りするかもしれません。しかし「香り」に関しては、しっかりと存在感を誇示していました。袋を開けた瞬間からキッチン中に広がる、あの独特の芳香。これだけで贅沢な気分になります。
せっかく頂いた松茸なので、シンプルに「松茸ごはん」としていただくことに。まずは松茸を素手でスルメ状に裂きます。包丁で切るよりも、手で裂くことで断面が不規則になり、出汁が染み込みやすくなる気がします。裂いた松茸は、料理酒と醤油(各2TBS)に漬け込んで下味をつけます。。
ご飯は片手鍋で炊きます。実はわが家には炊飯器がなく、いつも片手鍋で炊いているのです(冷やご飯も蒸かして食べるほどの片手鍋派)。お米2合を研いで水を加え、利尻昆布と出汁を入れて1時間ほど放置。お米にしっかり水分を吸わせるこの「待ち時間」が、美味しいご飯の土台になります。
1時間経ったら、片手鍋から利尻昆布を半分ほど取り出し、料理酒と醤油に漬け込んでおいた松茸を鍋に投入。蓋をして強火にかけ、沸騰するのを待ちます。
沸騰したら、蓋をしたまま極弱火にして15分。ここが最大の試練。この間、絶対に蓋を取ったり、覗いてはいけません! 蒸気を逃すと、お米の炊き上がりにムラが出てしまいます。気になってもじっと我慢、15分間は静かに待ちましょう。
15分経過したら、最後に20〜30秒だけ強火にしてから火を止めます。この「最後の強火」がお米の表面を少しパリッとさせる、いわば「おこげ」を作るための一手間です。
蓋を開けると、松茸の香りがキッチンいっぱいに広がります。これぞ秋の贅沢。シンプルな松茸の炊き込みごはんを、感謝しながらいただきました。S子様、ごちそうさまでした。





