コールタールの力道山 | 監督・ばんざい!
「ALWAYS 三丁目の夕日」と「コールタールの力道山」。似て非なる昭和懐古映画
僕はこの映画の監督さんのご実家から歩いて行ける距離で育ちました。
幼なじみの家内は電車通学中、当時亀有にお住まいだった監督さんと、よく同じ千代田線(常磐線直通)車両に乗り合わせることがあったようです。
てなわけで、この作品の短編の一つ、昭和30年代の東京都足立区を描いたのであろう「コールタールの力道山」は衝撃の一言でした。
「ALWAYS 三丁目の夕日」のファンタスティック【fantastic】な昭和30年代を観て、素直に感動しなかった自分は「コールタールの力道山」のプラクティカル【practical】な昭和30年代を観終わった瞬間・・
額に剃りぃ入れた学ランのコワもてのお兄さんとのすれ違い様、不意にチョーパンをくらった時のような、あの忘れかけた季節に引戻されました。
「ALWAYS 三丁目の夕日」と「コールタールの力道山」。この似て非なる昭和懐古映画は、アメリカのヤクザ映画に例えるなら、エレガントなゴッドファーザー【The Godfather】と、生々しさの「ソプラノ【The Sopranos】」のようでもあり・・、
故郷葛飾亀有の幼なじみ諸氏に是非鑑賞して頂きたい作品です。
Yoshio