映画 インターステラー I 陰険なクリスチャンの考察
世間様ではこの作品を理解し、楽しむためには天文学、天体物理学、理論物理学な脳、および相当なSFの知識が必要だと騒がれていました。が、SF、および物理学の知識がまったくない自分でもけっこう楽しめました。
鑑賞後、残った数々の疑問を「インターステラー 解説」でググって、その筋の方々のブログ上の解説を拝読して「あ〜!そういう事でしたかぁ〜」と、目からうろこ。それなりに納得したので、もう一度観たくなってしまいました。
で、この陰険なクリスチャンが反応してしまったのが「ラザロ計画」(土星の軌道上のワームホールを通じて、新たな銀河系の惑星に移民する計画)って言葉でした。
「ラザロ計画」との命名が、新約聖書の中でイエス・キリスト様が死人の"ラザロ"(Lazarus of Bethany)を生き返らせたお話からなのか?
同じく新約聖書のルカによる福音書16章19~31節に記述されている"金持ちと(乞食の)ラザロ"(Rich man and Lazarus)からなのか?
巷では死人の"ラザロ"から命名ってのが圧倒的ですが、この陰険なクリスチャンは"金持ちと(乞食)ラザロ"のほうが夢と希望があっていいかも・・と、単純に考えていた次第です。
自分は4次元以降の世界も神の領域であると信じているので、銀幕上の宇宙船がワームホールを駆け抜けた時から、登場人物たちがとてつもない聖域に到達してしまったように感じました。
時間を超越した5次元の世界に入り込んでしまった主人公のお父さん(「ラザロ計画」の宇宙飛行士:Matthew McConaughey)が、3次元の世界を垣間見て娘との交信を試みるシーンがありました。
人は死ぬまぎわに、遠い昔の記憶が走馬灯のように次々と脳内を駆け巡ると言いますが・・
いつか自分が脳死判定されてラザロ徴候(脳死と判定された患者が自ら手足を動かす現象を指す語)が表れた時、霊は5次元を彷徨い、自分の人生を振り返って、「これでいいのだ〜・・」と、自身の生涯の意義を確認することが出来たらいいのにな・・と、想像の翼を広げてミルキーウェイ (Milky Way)を羽ばたいていました(笑)。
Yoshio