映画 イリュージョニスト (The Illusionist)

04/24/2020音楽と映像

生まれ故郷・葛飾区亀有の芸人さん・・

その昔、僕の生まれ故郷の葛飾区亀有にはたくさん芸人さんが住んでいました。大宮敏充さん(大宮デンスケ)、北野武さん(ビートたけし)、浅香光代さん、二葉百合子さん、伊藤一葉さんのようにブレイクした人達もいましたが、そうでない芸人さんたちも多く見てきました。

今頃どうされているのか・・・ なんてぇことを、この作品に登場する芸人さんたちの末路を観ながら思い浮かべていました。

同じ亀有出身の自分もここハリウッドのエンタメ業界の片隅で裏方としてしぶとく生きてはいますが、故郷亀有では『そー言えば、昔バンドで歌ってたあの野郎、今頃どこで何やってんだか・・。アメリカに行ってくたばっちまったって噂もあるしよぉ〜』てな感じで、何方かに心配(?)されているのかもしれません(笑)。

イリュージョニスト(The Illusionist)ってのは、世間様に幻(まぼろし)を売る人ってことだと思います。この作品に登場する、人を喜ばせ、夢を見させ、幻を売って生きてる芸人たちの実生活は、どうにも悲しいものでした。

ジャック・タチが描いたこの旅芸人と田舎娘との物語。老いらくの恋物語とゆうのでもなく、あくまでもメルヘン的でどこか山田洋次監督の寅さん的な世界と共通するものがありました。

ため息まじりに、美しくも哀しい現実の世界をイリュージョニストと旅した1時間22分。

細かいところまで念入りに書き込まれた美しい絵。2Dアニメだから出せる人物や動物たちの動き。 フィルムスコア(劇伴)のセンスの良さ。 そして、なんつったってジャック・タチのオリジナルスクリプト・・・。

ジャック・タチと言えば自分よりも一世代上の業界の諸先輩方にこよなく愛されたフランスの映画監督。エグPの大ちゃんもお隣りのマダムもきっとこの映画好きだろうな〜。

黄昏とイリュージョニスト

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昨日のロサンゼルス西北部、SFバレー(San Fernando Valley)の黄昏(Twilight)です。バルボアパークへジョギングに行く直前、ニュースで名優ロビン・ウィリアムズ氏の訃報を知りました。大好きな俳優さんだったので残念で仕方ありません。

スーパーマンが、撮影の時に見てた子どもたちが『飛べ飛べ〜、はやく飛べ〜』って言ったって言うけども・・。スーパーマンはやっぱり2本の足で地面に立ってちゃいけないんだよね。うん。だから寅さんも黙ってちゃいけないんでしょ?!24時間手振ってなきゃ。ね。ご苦労さんなこったね。飛べ、飛べって言われてもスーパーマン、飛べないもんね。針金で吊ってんだもんね・・。

上はYouTubeで見つけた「渥美清の伝言」の寅さん(渥美清師匠)のお言葉です。[YouTube] 渥美清の伝言:

役者にしろ、ミュージシャンにしろ、一度化けたら(有名になったの意)、仕事以外でも、公の場ではその"キャラ"を演じ続けなければならないようです。歴代スーパーマン俳優はスーパーマンを・・、渥美清師匠は寅さんを・・そしてロビン・ウィリアムズ氏も・・・

この作品、イリュージョニスト(The Illusionist)の観賞後にも感じましたが・・、人を喜ばせ、夢を見させ、幻を売って生きて来た人の実生活のラストシーンってのは(有名無名に関わらず)どうにも寂しい場面が多いようでございます。

映画オタの僕を喜ばせ、夢を見させ、幻を与えてくれた、偉大なイリュージョニストに哀悼と感謝の祈りを捧げました。

04/24/2020音楽と映像

Posted by Yoshio J. Maki