新宿ゴールデン街「牧師バー!」
母国日本にも、ここアメリカ合衆国内にも、それぞれの専門分野でユニークな活動(活躍)をしている友人が沢山います。
その中の一人に通称"ろくでなし牧師"こと、中村透牧師がいます。185cmはあろう身長と、戦国時代の武将を思わせる風貌はとても哲学博士には見えません。
イディ・アミン独裁政権下のウガンダ共和国を放浪中、スパイと間違われて投獄されるも奇跡の生還を果たした強者なのですが、その実、とてもジェントルなおっさん(独身)です。
彼は昨年、住み慣れた南カリフォルニアから祖国日本にバテレン(宣教師)として引き揚げました。
ロスで牧師として収まっていた頃はパサデナの由緒ある、どちらかといえばコンサバなプロテスタント教会でイエス・キリスト様の教えを説いていたのですが・・
数ヶ月前から、新宿ゴールデン街で「牧師バー!」を週末に開業。遠藤周作の小説「おバカさん」のモデルで、歌舞伎町で神父バーをやっていたフランス人宣教師、ネラン神父のような存在になりつつあるようです。
で、昨日、中村透牧師から『マキさん、「牧師バー!」の記事が東京新聞に出ました。』とのメールがありました。
「おお、やったね!」と悩み多き世の人の憩いの場"心のオアシス"として、神様が益々「酒教!ミニストリー」を祝福して下さる事を祈った次第です。
大学卒業後、大型長距離トラックの運転手をして金を貯め、日本を出発。香港を経てタイのバンコックへ。そこからビルマ、印度、あとはできる限りヒッチで西へ。
パキスタン、アフガニスタン、イラン、トルコを経てヨーロッパ入り。ギリシャ、イタリヤ。そこから船でアフリカへ。
アフリカで2年半旅を続け、ザイール(当時)のジャングルのまっただ中でマラリヤ発病、隣のウガンダは戦争中でスパイと間違われて投獄。
旅の間危ないことはいろいろあったが、この二つの経験が危険度では白眉。
インドのオールドデリーで、泥棒をぼこぼこの返り討ちにし、それに怒った群衆に取り囲まれ、あわやリンチで殺されそうになった時、突然あらわれた不思議な人物に救われたこともあった。
アフリカに長居しすぎて金がなくなり、やむなくヨーロッパ経由でアメリカへ。金を貯めて中南米をまわろうと思っていたが、ロスでいろいろな仕事をするうちクリスチャンになる。
日本へ帰り神学の勉強をして牧師になり、パサデナの日本人コミュニティー中央教会で牧会の後、2013年から宣教師として日本へ移住。2014年から新宿ゴールデン街で牧師バー「酒場で教会!」を開店中。
YoshioMaki.com/