【ロス地震】過去の教訓を生かして巨大地震に備える・・
アメリカ合衆国の独立記念日にマグニチュード6.4の地震
アメリカ合衆国の独立記念日(7/04/2019)。モハベの少し先のエリアでマグニチュード6.4の地震が発生。地震があった午前10時33分頃は、オフクロ様の3回目の召天記念の墓参りで、オックスナードの墓地に向かう途中でフリーウェイを運転中。
震源地から約100マイル離れていたこともあり、まったく揺れに気がつきませんでした。
息子のTwitterで地震を知り、スキー師匠のKさんに電話で地元(サンフェルナンド・バレー)の状況を尋ねると「30秒ほどの横揺れだったけど。うちのエリアは大丈夫だよ〜・・」との事で一安心。
2日後にマグニチュード7.1の地震
今後1週間は同じ程度の地震が発生する可能性が高いようなので、それなりの備えをしておこうかと・・思っていた二日後の昨日の夜、マグニチュード7.1の地震が発生。(震源は数日前の地震と同じエリア)
その晩、息子と家内は母子会ディナーで外出。親父は家でうちの子(パグ:雄3歳)と留守番をしていたら、ふわ〜ふわ〜と横揺れが・・。けっこう長い間、続きました。近所のレストランで母子会をやってる家人に「今どこコール」をして安否確認。
過去の教訓を生かして、地震発生時にやる事と常に備えている物
1994年1月17日4時30分55秒(太平洋標準時)に発生したノースリッジ地震(マグニチュード:6.7 震源深さ:14.6キロ)。震源地のノースリッジはわが家のとなり町で、わずか2.5マイルの距離でした。
このノースリッジ地震により、自宅スタジオは半壊。塀は崩壊。家屋のいたるとこるにヒビが入る被害。電気、水道、ガスは4日間不通となりました。
以来、震災の体験と教訓を生かし、地震発生時にやる行動と、常に備えてい物は下記のとおりです。
地震発生時にやってる事
- 逃げ道の確保:フロントと裏庭のドアーを開ける。
- 火の元の確認:大きな揺れの時はスパナーかレンチで、外の「ガスの元栓」を閉じる。
- バスタブに水をはる:断水になった時のトイレ用水。
- 停電になる前にすべてのスマホ、タブレット、充電池をコンセント?につなげておく。
大地震が起こった時のために備えている物
- 水:スパークレッツ(sparkletts)の5ガロン(18.9リットル)のボトルを、常時5〜6本キープするようにしています。
- スパナーかレンチ:ガスの元栓を閉じるため。
- 非常用のカセットこんろ(a.k.a.カセットフー)とガスボンベ(2ダース):カセットこんろは1994年の震災の時にとても重宝しました。停電後、冷蔵庫の食品に火を通して保存できたし、カップ麺のお湯を沸かしたり、片手鍋で「はじめちょろちょろ中ぱっぱ・・」ごはんも炊けました。
- 食料:震災時は、とりあえず水があって、カセットこんろで煮炊きができて米が炊ければ、なんとか凌げました。缶詰類、カップ麺、レトルト系は常に備蓄。
- 非常持ち出しバッグ:中身は主に医薬品。絆創膏やタオル類。携帯用ストロー浄水器。(プールやバスタブの水も飲める)、予備のメガネ。etc…
- 現金:電気の供給がなくなると、コンビニやマーケットでの決済は現金のみとなっていました。非常持ち出しバッグに細かい紙幣ばかり300ドルほど入れています。
- 乾電池:単1、単2、単3、単4をボックス買いしておく。近年はスマホやタブレット用の充電池も必須アイテムですね。
- ベッドの下にスニーカーと靴下、懐中電灯も置いておく:床に散乱したガラスなどで、足に怪我をしないように。
- 車のガソリンを空にしておかない:車社会のロサンゼルスに住んでいるのでいつも気をつけているのが、車のガソリンを空にしておかない事です。地震が来たらガソリンスタンドはすぐに営業を停止します。地震や災害以外にも、緊急時にすぐに車で出かけられるようにしています。明日入れようは辞めています。
てな、感じです。
【真の国力】アメリカ合衆国の危機管理能力の凄さ
1994年のノースリッジ地震の時、卓越したアメリカ合衆国の危機管理能力の凄さを体験し、これが真の国力なのか・・!と思いました。
地震発生後、大統領が非常事態宣言を発令すると、その日のうちに近所の公園には州兵が到着。野営を設けてくれました。そこに行けば、水や食料、(最低限の)救急医療は供給されました。
停電となった夜は州兵さんたちが各ブロック毎に立って、夜通し地域のセキュリティにあたってくれました。銃社会アメリカの怖さを知る者として、州兵さんの警備は本当にありがたく思いました。余震の恐ろしさとは別の観点で、安心して眠ることが出来ました。
カリフォルニア州南部から西部にかけて約800マイル(約1,300km)にわたって続くサンアンドレアス断層(San Andreas Fault)。この巨大な化け物が、いつ、どこで目を覚ましてもおかしくない昨今。巨大地震への備えの大切さを知った週でした。
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