人種差別はアメリカのDNA〜必要なのは悔い改め
ロサンゼルス郡のBlack Lives Matter (ブラック・ライヴズ・マター以下、BLM)デモ行進は、ピースフルに拡大しています。
夕べまで地元サンフェルナンド・バレーのショッピング・モール周辺で警備にあたっていた州兵さん(National Guard troops)も任務を終え、今日はベースに帰還しました。
As peaceful protests continue across L.A., National Guards plan to pull out of area https://t.co/C3dQzozz4m
— KTLA (@KTLA) June 7, 2020
とは言うものの、いまだに夜になると、あちこちでパンパン、パンパンと花火(爆竹?)と銃声の不穏な音が街にこだまして、うちの子(パグ雄:5才)はリビングルームで、頭真っ白フリーズ状態になります。
一体全体、なんで警察はBLM・プロテストにかこつけて火器を違法で使用をしている輩を取り締まらないのか?と、思いつつも・・。
全米が憤っているんだから「いたし方ない」と諦めるか・・。と、ベッドで耳をふさぎながら、祈るばかり。
人種差別はアメリカのDNA
これは20代の頃の話ですが、40年来のアフリカ系アメリカ人の親友、P君がある日、「マキ、レンタカーを返したいのだけど、オレが新車を運転してるとたぶんポリスにつかまって職質されるから、おまえがレンタカー屋まで運転してくれないか?」との事。
日本から移住したばかりで能天気の自分には、P君の思い(人種差別の恐れ)がピンと来ませんでしたが、P君を手伝って、レンタカーを運転、返しに行きました。
それと、これもアメリカに移住したての頃の事・・、マーケットで買い物してたら、日系アメリカ人の見知らぬお爺さんが、
「あんたらの時代はえ〜のぉ〜。ミイら(日系人語で “私たち” )の時代は、なんもせんでも白人に後ろからようアタマ小突かれよった。」
と話してくれました。アメリカ生活44余年の今、僕もこの日系アメリカ人のお爺さんのように、自分の過去の人種差別の体験を語れる年代になりました・・。
今週のチャーチのオンライン礼拝で牧師が、BLM・プロテストのことに触れ、「人種差別はアメリカのDNA」であると話して、下のビデオを流していました。
このお父さんの仲間と息子への叫びが、現在の落ち着いたプロテストのベースにあると、あらためて、確信した次第です。
このBLM・プロテストが転換点となって、世の中がP君や他の多くの有色人種の憂いと人種差別に対する恐怖を打ち消す方向へ、シフトして行くように願って止みません。
アメリカの悔い改め
今週礼拝中パスター(牧師)は、『今、アメリカに一番大切で必要な事は、国民ひとりびとりが「悔い改める」事だ。』と説き、その場でひざまずいて祈り始めました。
悔い改め(仏教では懺悔)とは、聖書では「自分の心を変える」事だと言っています。
今のこのアメリカに住む自分の体験を、次の世代にどのように語る事ができるのか。。。
まずは自分の心の中の悔い改めるべき事を見つめ直した上で「自分の心を変える」事から始めたいと思わされました。
陰険なクリスチャンの僕には、ジョン・レノンの “Imagine” の理想郷の歌よりも、今は、マーチン・ルーサー・キングJr.牧師の 、“I have a dream” が誠に現実的に響いて来ます。
私たちが自由の鐘を鳴らす時、私たちがアメリカの全ての村、すべての教会、全ての州、全ての街から自由の鐘を鳴らすその時、全ての神の子、白人も黒人も、ユダヤ人も非ユダヤ人も、新教徒もカソリック教徒も、皆互いに手を取って古くからの黒人霊歌を歌うことができる日が近づくだろう。「自由だ、ついに自由だ、全能の神よ、感謝します。ついに我々は自由になったのだ」と。Martin Luther King Jr.(翻訳文:キング牧師の部屋–I HAVE A DREAM!–)
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