福岡餃子 | 馬上荘

04/24/2020旅行

僕のルーツは鹿児島です。明治生まれの親父様は屋久島の生まれです。だのに、九州には一度も行ったことがありませんでした。で、先の訪日時にちょうど福岡に滞在していた大ちゃんに会いにGINTE2とNCM2のライブの合間に九州旅行をして来ました。

外国人用のJRパスで新幹線を乗り継いで、午後3時頃、博多駅に到着。博多から地下鉄に乗って天神へ。大ちゃんが予約しといてくれたホテルまでは徒歩5分。天神の街で行き交う老若男女の出立ちがとってもお洒落でした。

午後8時、大ちゃんと合流し、夜の福岡の街へ。連れていかれたのが福岡餃子のお店、馬上荘。大ちゃん曰く、この店はいつも満席状態でこの時間にならないと入れないんだそうです。

店に入るなり、このお店のしきたりを知り尽くした常連客の大ちゃんが「餃子40個とぉ〜、涼菜、レバーテキ、レバー塩焼き、それにビール!」

「だ、大ちゃん、そりゃオイラ、餃子は大好きですよ。でも、餃子40個っうつのは大すぎでないすか?(汗)」
「大丈夫、絶対に全部食えるから、安心せぇ」と、大ちゃん談。

と、話いてるや否や、カウンターの中ではせっせと餃子40個の仕込みが始まっていました。へぇ〜。オーダーが入ってから作るんだぁ・・と、アメリカのレストランではめったに得られない、深ぁ〜い感動のようなものが湧いてきました。

レバーテキと麦酒を頂きながら・・お嬢様らしき人と店主の手際良さ、阿吽の呼吸、その職(食)人技にこの目を奪われていました。

メインディッシュの餃子が焼き上がりました。(いいニオイです)皮のもちもち感、あっさりとしたお味のひと口餃子は大ちゃんの仰のとおり、瞬く間に完食してしまいました。値段、お味、お店の人の笑顔・・大満足!大満腹。

手作りまんじゅうのお店「鶴之堂本舗」

福岡滞在二日目。朝起きたら大ちゃんが「今日は佐賀まで行くかんな」と言いました。

なんったって昨日九州に初上陸したばかり、桃太郎の猿のように大ちゃんの後ろについゆくのみでございます。正午、JR佐賀駅に到着。お初に来た佐賀はこんな天気でした。

まず大ちゃんが行った所が、お堀の側にある手作りまんじゅうのお店「鶴之堂本舗」。うげ(湯気)が目印です。

「旨いんだぞ、これ!」と手づくり肉まんをしこたま買い占めた大ちゃんは上機嫌でした。

さっそくその場でひとつ頂きました。コンビニの肉まんとは月とすっぽん!超ばかうまの肉まんは’冬も健在!金賞’の味でした。流石大ちゃん、は旨いもんの所在地をよく知ってます。

佐賀のぎょうざ専門店「手作りぎょうざ」

肉まんを食ってから、またトボトボと歩きだした大ちゃん。昭和三十年代の吾が故郷、亀有商店街にタイムトリップしちゃったような佐賀市呉服元町の中央マーケットにやって来ました。

マーケットの奥まったところにある「手作りぎょうざ」のお店に入りました。九州にやって来てからとゆうもの、「手作り」とゆう言葉にやたら反応してしまいます。

こじんまりした店内に入り、またまた大ちゃんが、

「水餃子と焼き餃子を一人前づつ、ゴハンはいりません。」

きっぱりと注文するや否や、おトイレに消えて行きました。独り、店内に残された、手持ち無沙汰な空気が漂う中、

お店の壁に貼られていた「ぼけない五カ条」だとか、「すこやか十カ条」・・「健康十訓」などを・・’ごもっともでございます’と拝読していました。

で、待つ事、約10分・・大ちゃんは餃子の出来上がりとともに、タイミングよく、おトイレから戻ってきました。

焼きたて、手作り焼き餃子。ねちっこい皮の食感が前歯から、熱々の中身が口中にハフハフと伝わります。

しこしこ、つるりん、じゅるん、てな手作り水餃子。こんなにおついのお味が濃厚な水餃子にお目にかかったことがありません。

このお店の佇まい、湯のみ茶碗のシブ、金物のやかんの自然に凹んだ感触、変色したテーブルと壁の鮮やかさ・・ そして良心的なこのお値段・・

手作りの味とレトロなサービスはいつまでもこのまんまであってほしいと思いました。ローマも、餃子も、そして、おにぎりも、一日にしてならず・・てのがの私見でございます。

p.s.この日はあと2軒ほど、佐賀の餃子屋さんをハシゴしましたが、それなりでしたのでご報告は割愛。

古湯のおもいで

エグPの大ちゃんの九州・餃子行脚もひととおり終了。佐賀駅からバスで45分ほどの、古湯温泉にやってきました。大ちゃん御用達、鶴霊泉(かくれいせん)で日帰り入浴をしました。

湯殿に行く廊下の壁に「男はつらいよ」ポスターがありました。「男はつらいよ(僕の伯父さん)の撮影時にこの旅館に寅さん御一行がロケのため滞在されたとか・・

大正9年、歌人斎藤茂吉が病のために滞在したとか・・湧出泉「天然砂湯」はその昔、徐福が発見したとか・・この鶴霊泉は2000年の歴史と由緒ある温泉でございました。

温泉の帰り、美しい山々を見ながら、遠くの野鳥やカラスの鳴き声を聞き、
とぼとぼと歩いたバス停までの道中、気分は完璧にフーテンの寅になっていました。

夕方近くに佐賀駅に戻り、それからまた温泉をハシゴしました。身体は完全にフヤケきって、その日は夜遅く博多のホテルに戻りました。

04/24/2020旅行

Posted by Yoshio Maki