04/20/2020すいかのひみつ

子どもの頃「アメリカのひよこ」は、夜店で「日本のひよこ」の倍近い値で売られていた。
アメリカのひよこはおしゃれだった。子どもごころにその赤や青で、テキ屋のおじさんが人工着色を施したひよこが欲しかったが、高いので日本のひよこしか買えなかった。
黄色い日本のひよこは弱くてすぐ死んでしまった。やっぱり「アメリカの」にしておけば良かったのか?と思った。
母国日本ではテキ屋のおじさんにおいても、既存の物を改良し、付加価値を付けて高値で売るという商売を実践していたのであった。
かつてはか弱い「日本のひよこ」だった私も、今ではたくましい「アメリカのひよこ」となって、元気にずぶとく生きている。
すいか