American Sniper | ヒツジとオオカミとシープドッグ
アメリカ同時多発テロ事件以後のイラク戦争に従軍したアメリカ合衆国海軍・特殊部隊(SEAL)伝説のスナイパー、クリス・カイル氏の自伝映画でした。
土曜日(1/31/2015)の午前10時のマチネ($7.00)で観てきましたが、客席はほぼ満員。3週連続でアメリカ国内興行ランキングトップ(アメリカの戦争映画の歴代興業収入1位)だという事がうなずけました。
イスラム国の人質となった日本人同胞への憂いが脳裏から離れなかったせいか、これまで観た中東戦争映画とは異なった思いで銀幕上に映るイラクでの惨状を直視。
“There are three kinds of people in the world: Sheep, wolves, and sheepdogs."(この世には、ヒツジとオオカミとシープドッグ(ヒツジ番の犬)の3種類の人間がいる。)
上の台詞は劇中、主人公が子供の頃、主人公の弟が学校でフルボッコにされた時にお父さんが子供たちに語った言葉です。
この映画を観賞後、オンライン上のニュースで後藤健二さんの殺害を知りました。内戦のシリアに行った無抵抗のヒツジ、ヒツジを殺害したオオカミ、そして、オオカミからヒツジを捨て身で守るシープドッグ・・。
テロとの戦いでシープドッグとなった主人公の末路の不条理と、テロリストによる理不尽な後藤さん殺害が、心の中で交差し、なんともやりきれない思いになりました。
NCM2 (New Christian Music Ministry) NCM2.com/
1
1