お金で「ベッド」は買えるけど「快適な睡眠」は買えない
お金で「家」は買えるけど「家庭」は買えない
お金で「名医」は買えるけど「健康」は買えない
お金で「ベッド」は買えるけど「快適な睡眠」は買えない
SNS上で見つけた上の文言はすべて然り。アメリカに移住した若い時分は、家を買えたら幸せな家庭が築けると信じていたし、優れた主治医と、その医師の専門医ネットワークがあれば健康は保障されると思っていました。
還暦を過ぎたあたりから身体のあちこちにガタが来て、どこぞの専門医に診てもらっても異口同音に「加齢です・・」のひと事でお仕舞い。
匠の技を持つベッド職人がこさえたマットレス(ベッド)を買っても長年の不眠症は治らなかったし、長引くパンデミックの現状に人と現代医学の脆弱さ、儚さをつくづく思い知らされます。
人生の黄昏時に突入したの今の自分は「お金で買えないものへの執着」が日ごとに増しているように思えます。
日系アメリカ人1世から学んだ、カリフォルニアでの暮らし方
無理をしてでも若い時に家(土地付き)を買いなさい。
住宅ローンはなるだけ短く、15年の固定金利ローンにしなさい。
そして、その家に長く住みなさい。
LAの街中に点在するホームレスやノマド(車上生活者)が増えるいっぽうの昨今、築65年のボロ家でも雨露をしのげ、家蔵全員がともに生活を営む事が出来る幸せを教えてくれた、日系アメリカ人1世のYご夫妻に心から感謝しています。
日系アメリカ人1世から学んだ、カリフォルニアでの暮らし方
「移民は家族が一緒にいて、ベッドさえあればまずはおーらい(All right) よ。」

移民はベッドさえあれば
古いヴォルクスワーゲン1台2往復分の荷物だけで今の家に引っ越してきたのは21年前。 それまでファーニ ...
https://www.yoshiomaki.com/post-0/
数十年しっかり税金を納めて、借金がなければ年金だけで(それなりに)暮らして行けるのがここアメリカ合衆国。在米生活45年を経た今、このYご夫妻の金言はまさに然り、然り。
これまでの「時を秒ごとに数えて生きること」はもうやめにして、ゆっくりと回る時計の針を眺めながら、お金で買えないものに時間を費やす生活に切り替え、永遠の求めるようになりました。
綿飴のような黄昏のイマクモを眺めながら、我が家の恩人、Yご夫妻との天国での再会を思い巡らします。
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