異国で新型コロナ隔離生活〜主があなたを祝福し、あなたを守られるように・・
アジア某国に滞在して17日目となりました。(詳細は下記の当ブログを参照)
同じ便で某国に到着したアメリカ人は、空港の通関で別室に連れて行かれ、根掘り葉掘りの健康上の質問と必要書類に記入。
アメリカ出国前日にPCR検査をして「陰性」。某国到着後のPCR検査も「陰性」の結果でしたが、防疫対策でこの国の政府が指定した空港近くのホテルで2週間の隔離となりました。
ホテルは4星でツインの部屋を独り占め。とても快適でした。
iPhoneにGPS行動追跡アプリをインストールされ、このアプリを使って毎日2度、検温結果、咳、他の体調の変化などを送信しなければなりません。
ホテル内には防犯カメラと現地の警察管が要所に待機。ホテルの部屋から一歩も外に出ることは許されない完全な隔離でした。
一番辛かったのは、部屋の窓が開けられなかった事・・。逃亡防止(?)のようで、2週間もまったく外のフレッシュな空気が吸えない事を経験したのはお初だったので、とことん閉口しました。
食事は3食ドアの前に置いてくれる、お国柄の弁当。その弁当には毎食カップ麺か、カップスープが付いていました。(ホテルの隔離部屋には、電気ポットと冷蔵庫がありました)
隔離中は、防疫の観点からか部屋の掃除はなく、バスルームのタオル(4枚)も自分で洗わなければなりません。
酒もタバコも禁止!「決まりを破ると強制送還になります」と、毎日数回5か国語でアナウンスがありました。
外部からの差し入れはOKなので現地スタッフにメールで必要なものを伝えれば、3日毎に届けてくれます。
差し入れで禁止されているのが、果物、生鮮食品、牛乳、パン、そして、テイクアウトしたフード(出前)でした。
なので、差し入れの果物は缶詰、乳製品は豆乳パック、パンのかわりに(あんまり)甘くないロールケーキを頼んでいました。
自分好みの母国日本製のカップ麺やレトルト食品は、この国では入手が難しいらしく、現地製造のカップ麺やレトルトカレーを食っていましたが、お味のほうは・・・(汗)。
クオレンティン(隔離)生活をルーティン化
64年間生きてきて、このように自分の自由を剥奪された生活形態は初めての経験。5日目ぐらいからけっこうダレて来たのと、精神的に煮詰まってきたので、クオレンティン(隔離)生活をルーティン化していました。
- 朝6時起床:祈り
- 朝風呂・バスタブに30分浸かる
- 朝ドラを観る(部屋のTVでNHK-BSが受信できました)
- 朝ごはんの弁当を食べる
- 午前中(ロスとZOOMなどによる電話打ち合わせ、etc..午前は足腰のために座らずに立って仕事)
- 正午:ランチの弁当は食べず、午後3時ぐらいまで、ぼぉ〜っと過ごす(時差ボケ調整)
- 晩ごはんまで、今回の出張目的の準備
- 夜の弁当と昼のお弁当を食べる(如何せん身体を動かしていないので空腹度数が低くて毎度、少しつまむ程度でだいたい残してしまいました。すみません・・)
- 夕食後は、CNNとFoxでアメリカ国内の状況をチェック。(この2週間、コロナ感染拡大とポスト大統領選挙の話題ばかりなので、途中からメディア・ニュース断食を敢行)
- 午後10時、少し熱めのお湯でバスタブに20分浸かる
- 午後11時、祈り。そして消灯。(はじめの1週間は午後8時には寝落ち。午前2時にばっちり覚醒し以後、朝まで眠れず・・)
ハリウッド映画のジェイル(刑務所)だと、囚人たちが黙々と筋トレをするシーンがありますが、僕は筋トレの代わりに午前中は足腰のため直立で仕事。
1日2食。全身の血行を良くするために朝晩の入浴をしていました。(ホテルの浴槽は日本風呂のようにとても広くて快適でした)
てなわけで、一昨日隔離生活を終え無事出所(汗)、現地スタッフの迎えで市内のホテルに移動しました。(本日の仕事開始前に、またトドメのPCR検査があるようです)
ウィズコロナの今、世界中のビジネス・トラベラー(商用旅行者)たちが同じ体験をしているわけですが、2週間束縛されて仕事をするのはたったの3日だけ・・。実に不便で効率の悪い海外出張でございます。
サンクスギビング(感謝祭)も誕生日も異国のホテルで独りで迎えたわけですが、自分自身を見つめ直す良い機会でもありました。
コロナ前まで何気なく感謝の気持ちもなく過ごしていた「あたりまえ・・」の生活の大切さと、愛する人たちの有り難みを心底痛感した2週間の異国の隔離生活でした。
PS.下の聖句は、隔離生活最後の日、与えられた旧約聖書の御言葉です。ハレルヤ!
主があなたを祝福し、あなたを守られるように。 主が御顔を向けてあなたを照らし あなたに恵みを与えられるように。 主が御顔をあなたに向けて あなたに平安を賜るように。民数記 6:24-26 新共同訳