アメリカ不法入国及び、長期の不法滞在で強制送還となった事例

04/05/2019アメリカ, サンフェルナンド・バレー, 南カリフォルニア, 旅行

LAX付近の壁画

不法入国及び、長期の不法滞在で強制送還となった事例に対して抗議するのはお門違い

強硬な移民政策を打ち出していたトランプ政権下で初めて執行されたアリゾナ州在住のメキシコ人不法滞在の女性が強制送還されたニュース。フェニックス(アリゾナ州)のイミグレーション拘留施設の前では、このメキシコ人不法滞在の女性の本国送還に抗議する強制送還反対のデモを行ったと報じていました。僕はイスラム教徒の多い特定7カ国からの移民・難民入国を一時停止したトランプ大統領令について、信仰を理由に差別する命令は違法であり、違憲だとの司法の判断に賛成いたします。

しかし、現行の移民法に違反し、不法入国及び、長期の不法滞在で強制送還となった事例に対して抗議するのはお門違いだろ・・・と、首をかしげた次第。

民主党オバマ政権下では何度も行われた不法滞在者に対するAmnesty(恩赦)ですが、僕が知る限り共和党政権下では、1986年にレーガン大統領が不法移民270万人を合法化してを与えた後は、共和党政権下での不法滞在者への恩赦はないようで、ことトランプ新政権に関しては、不法移民に対する荒療治がついに開始されたようです。

意外に多数、ヒスパニック系合法移民のトランプの移民政策賛成派

29年間住み慣れたここサンフェルナンド・バレーは、あらゆる人種が共存してはいるものの、近年ヒスパニック系の住民が過半数を超えた地域で、その大半はメキシコ出身の移民ばかりです。

ちなみにわが家のお向かい、右隣り、道を隔てたご近所さんは全世帯がメキシコ移民のファミリーで、皆さんアメリカに帰化していて、子どもたちは地元(アメリカ)で生まれています。

時折、この(ヒスパニック系アメリカ人の)ご近所さんと立ち話をすることがありますが、アメリカ国内に1100万人はいるとされる不法移民の中で、犯罪歴のある輩や、ギャングのメンバー、麻薬密売人を割り出して国外に退去させる、トランプ政権の移民政策に関しては意外にも、「どちらかと言えば賛成・・・」の答えが異口同音に返ってきます。(あくまでも僕の周りにいる合法移民のことですが・・)

ちょっと見、トランプ大統領の不法滞在者政策は人種的、宗教的な少数派(マイノリティ)を排斥しているようですが・・・、第二次世界大戦中、約12万人の日系アメリカ人(合法日本人移民とその子どもたち)が強制収容された理不尽極まりない移民法案とはまったく異なるもので、これまでの移民政策を軌道修正することは、法治国家として致し方のない政策だと思います。

故郷に帰って、郷に従った過去・・

僕は現在3冊目のアメリカ合衆国のパスポートを所持しています。母国日本は二重国籍を認めていないので、海外に出ると僕のアイデンティティ(身分証明)はパスポートのみです。

アメリカに帰化して間もない頃に訪日した際に、故郷葛飾カメアリのビデオ屋さんでビデオを借りに行ったのですが・・・、その時に身分証明書の提示でアメリカのパスポートを出したら「当店は外国人の方にビデオをお貸し出来ません・・!」とレンタルを断られた経験があります。

元日本国の市民として、その場では嫌な思いをしましたが、親族訪問の一時的な観光目的の滞在者にはビデオレンタルしない・・・、それが決まりなら致しかたないとあきらめた次第です。

何事もやってみないことには改善の余地はない

カリフォルニア州には不法滞在者に運転免許証を発給すると言う、寛容な(?)法律がありますが、ロスのダウンタウンに行けば、偽の運転免許、他人のSSN(日本のマイナンバーのようなもの)、はてはグリーンカード(永住許可証)まで闇で売られているようで、この実態も(不法滞在者の)犯罪の温床になっているような気がいたします。

メキシコからの不法移民の低賃金労働者がいなくなったら、カリフォルニアの経済は成り立たない、物価が上がる・・、などと連呼する方々がいらっしゃいますが、まずはトランプ政権のお手並み拝見! 何事もやってみないことには改善の余地はないように思えますが・・・。

不法にアメリカに来るな。他の人たちのように合法的に来い

“That’s the solution. Don’t come to our country illegally. Come like other people do. Come legally.”.(解決策はある。不法にアメリカに来るな。他の人たちのように合法的に来い)
ドナルド・トランプ アメリカ合衆国大統領

起き抜けに観たKTLAニュースで、トランプ大統領が上の言葉を<h1>タグの大声でインタビュアーに喝破していました。

母国日本から太平洋を越えて合法的に入国するしか術のなかった自分には「んなことあたり前だろ・・」と思うのですが、

9.11同時多発テロ以降、移民に対する入国審査と永住ビザ取得の資格審査は厳しさを増すばかり。

4大卒の肩書きだけではH-1ビザの取得も儘ならぬ昨今、合法的な入国手続きにクオリファイ(qualify)しない(しなかった)中南米からの不法移民が、危険を承知で幼子を連れ、灼熱の国境地帯からの不法入国を試みるのは致し方ないのでしょうか・・。

マンザナ日系人強制収容所跡にて

先のヨセミテ国立公園に行った帰り道。日本からのお客様をマンザナ日系人強制収容所跡にご案内しました。

この日のマンザナの気温は106℉=41℃、土漠からの熱風が吹き荒れていました。慰霊塔の前に立ち、この荒涼とした地で辛酸を舐めた日系アメリカンの先人たちのご苦労を想いました。

ここに収容されていた日系アメリカ人の方々は不法移民ではなく、アメリカ市民であったことを忘れてはなりません。

そして、けして現在アメリカの社会問題となっている不法移民や親子分断と同じレベルで語ってはならないと思った次第。

トランプ政権、アメリカ不法移民の処遇

アメリカ大統領選翌日の9日。ここLAのダウンタウンでも「(トランプは)私の大統領ではない」のシュプレヒコールとプラカードを掲げた反トランプ派のデモ行進がありました。

TVの映像を観る限り、デモに参加している人はトランプ新政権の(過激な)移民法改正に直面しているであろうラティーノ(中南米からの移民)と・・・、民主党支持の若者(USC/UCLAの学生)が多数をしめていたような気がいたします。

101FWYが今朝の4時まで閉鎖されるなどの影響もありましたが、メディアが大げさに伝えるほどの混乱はありませんでした。個人的には「”こわもて”多数なトランプ支持者ぢゃなくて、反トランプ派のデモで良かった・・」と、胸をなでおろしている次第。

決まってしまったものはどうにも致し方ありません。今回の選挙で火がついたと言われている「カリフォルニア州独立」は非現実的だし、今更40年住み慣れた南カリフォルニアから、カナダや諸外国に移住するつもりは毛頭なし・・。

トランプ大統領の誕生も、昨夜のデモも、すべては基督様のお導き・・・。今朝も愛するアメリカ合衆国の行く末をに祈った次第でございます。

いの一番で発令される犯罪歴がある不法移民の強制送還

数日で終わるだろうと高を括った全米各地での反トランプデモも拡大の一途。同じ移民としてTVニュースを静観していると、デモに参加している人たちの切実な思いと緊迫感が伝わってきます。

トランプ政権発足後、いの一番で発令されるであろう(犯罪歴がある)不法移民の強制送還。全米で300万人いると言われている不法移民(不法滞在者)のうちどれだけの人数がこれにあてはなるのか知る由もありませんが・・・、

もしも自分自身や家族、友人知人がトランプの新移民法の強制送還に該当するとしたら、僕も反トランプのデモ行進に参加していたであろうし・・・

逆に自分や家族、友人知人が不法移民に仕事を奪われたり、不法移民による犯罪の被害者であったなら、トランプ支持者の一人になっていたかも知れません。

人権の立場から、警察のごやっかいになった時でも、就職の面接でも、自分の移民のステータス(滞在・労働許可の有無)はすべて自己申告でしたが、これからは労働許可、滞在許可証の提示が必須となるのでしょうか・・?

多民族国家のここアメリカで一番尊ばれるのは法律

昨日のチャーチの礼拝でD主任牧師が先のカリフォルニア州のプロポジション(住民提案投票)の結果に言及し・・・

多民族国家のここアメリカで一番尊ばれるのは法律ですが、「ポルノビデオの制作時のコンドーム使用が義務付けられ、嗜好目的のマリファナ使用が合法になった・・。こんなとんでもない法律が提案、施行される嘆かわしい時代になってしまいました。」

と、語っていました。 オバマケア然り。一度制定された法律は誰もが従わなければなりません。

とは言うものの、先ほど到着した成田空港で知った不法移民に関する最新ニュース。ロサンゼルス、ニューヨーク、シアトル、サンフランシスコ、シカゴの各都市が、強制送還を前提とした不法移民の勾留を断固拒否。正規の滞在許可の有無にかかわらず公共サービスの提供を継続する従来の方針の指示を約束したようです。

新移民法の成立前の”捨てる神あれば拾う神あり!” 上記の都市が家族離散の悲劇を防ぐ防御壁(シェルター)となる事を祈る反面、40年前、スーツケースひとつ持って太平洋の荒波を越え、辛酸舐め尽くしてアメリカ永住権から市民権を取得した過去のある自分にはなんとも複雑な気持ちでございます。

DACA(移民保護プログラム)対象の若者たちを愁う

オバマ前政権が2012年に大統領令で導入したDACA撤廃のニュース。オバマ前大統領もこの決定を「残酷」で「間違っている」との批判声明を出しましたが・・、この撤廃により、アメリカで生活する約80万人の若者たちが影響を受けるようで、なんともいたたまれない気持ちです。

DACA(Deferred Action for Childhood Arrivals)とは、親の意向で子どもの頃に米国に移住した不法移民の強制退去を遅らせ、そのまま育った若者(子どもたち)にアメリカ国内の滞在許可を与えて、一時的に強制送還の対象から除外する制度。【DACA申請資格 https://sites.google.com/site/iminhoh/home/link/fuhohimin/daca

不法移民のアメリカ生まれの人と、DACA(移民保護プログラム)対象の人

乳児〜小児の頃に家庭の事情で、アメリカに不法入国で連れて来られ、母国語は英語、思考もアメリカン。

アメリカ合衆国の教育を受け、幼少の頃から愛国の「忠誠の誓い」(Pledge of Allegiance)を唱え、そのまんま立派なティーンに成長した、DACA(移民保護プログラム)対象の人たちと・・、

親が不法移民(滞在者)でも、アメリカで生まれて自動的にアメリカ国籍を取得した人々と、なんの違いがあると言うのでしょうか・・?

6カ月間の猶予の間に、米連邦議会が新しい救済法案が出来なければ、DACA対象の若者たちは勉学の場や職(仕事)を失い、強制送還に直面する可能性があるようです。

約80万人の未来のある若者たちがこの移民の国、アメリカ合衆国に合法的に居続ける事ができますように・・・

僕が20年前に受けたヘイトコール

「アジア人」理由に宿泊拒否、貸主におよそ56万円の罰金・・のニュース。

いやはや、僕がカリフォルニアに移住した40年前ならいざ知らず、Eメールというしっかり証拠が残る形でこんな差別がまかり通っていたとは・・。

細かい背景・事実についてはよくわからないにせよ、差別を受けた、アジア系・アメリカ市民、ダイン・スーさんの心中を思うと、同じマイノリティーとしていたたまれない気持ちになり、移民の国、アメリカに根強く残るヘイトクライム(hate crime:憎悪犯罪)に悲しみを覚えました。

僕が20年前に受けたヘイトコール

母国日本でヘイトコールは、デモ行進などで叫ばれる差別用語のシュプレヒコールのようですが、僕は約20年前に自宅の電話の留守電に「Go Back to your country!(自分の国に帰りやがれ!)」のヘイトコール(ヘイト電話)を受けたことがあります。

俺だってアメリカ市民なんだから、一体全体どこへ帰れってんだよ!・・。と、憤りを覚えたのと同時に、日系1世、2世の先人たちの悔しさの欠けらが心に響きました。

当時の警察の対応はとても懇切丁寧で、あれ以来、ヘイト電話はかかって来ませんが、今回のようなヘイトクライムの二ュースを耳にするたびに、あの事件を思い出します。

ダイバーシティ(Diversity)とい言葉の意味

「肌の色が比較的白い東アジア人で、ロースクールの学生で、ミドルクラスで、恋人は異性で、五体満足で、アメリカ市民で、そしてクリスチャンの私でも、差別にあうのです。もう少しマイノリティの要素のある人たちがどんな大変な思いで生きているのか、どうか考えてみて下さい。そして彼らの味方をしてください」【アジア人は泊めない」差別をしたAirbnbホストに、5000ドルの罰金が命じられる:ハフィントンポスト】 http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/14/airbnb-host-who-canceled-on-asian-guest-5000_n_17482322.html?utm_hp_ref=japan-world

国籍に関して使われることの多いダイバーシティ(Diversity)とい言葉は、ライフスタイル、思想、信条(宗教)、価値観、なども様々である事を意味していると思います。多様な人々が共存するダイバーシティの地であるカリフォルニアで、このような時代錯誤な事例はあってはならないことだと思います。

オバマ大統領就任後、極右の暴力が急増したと言われて久しいですが、現政権になってから、目に見える形での横暴な輩が増殖しているかのようにも思えます。

2020年の国勢調査で「市民権の有無」問う方針〜カリフォルニア州はどうなる・・

西暦の末尾が0のつく年の4月1日に基準として10年ごとに実施しているアメリカの国勢調査(Census)で、次回は2020年に実施されます。

アメリカ合衆国商務省(The U.S. Commerce Department)は2020年国勢調査勢で「市民権の有無」問う方針だとかで、今日のTVニュースやネット上ではその事で持ちきりでした。

30年ぐらい前まではボランティアの人(たぶん)が家に来て、人種、学歴、出生地、家族構成、家の間取り、仕事、etc..なんかをねほり‐はほり、訊かれたものです。

封書(調査用紙)やオンラインの国勢調査になってからも、市民、永住者だけでなく駐在、短期滞在者、留学生、外国人不法滞在者もすべて対象だったはずで、何を今さら・・、と思ったのですが・・、

一方、市民権に関する質問を巡っては、移民の調査への参加を一段と妨げかねないとの懸念もある。2017年末に実施された複数の試験調査では、国外追放を恐れ、国勢調査員への情報提供に難色を示す移民がいることが明らかになった。【Reuters/米国、2020年国勢調査で「市民権の有無」問う方針=商務省】

上の記事にあるように、トランプ政権下の諸々の移民法改正が「難色を示している移民」にはとても影響があるように思われます。

国勢調査に基づいた各コミュニティーの居住人口で、下院の議席数の割り当てを定めたり、各州(コミュニティー)へ教育、医療、福祉、交通等のサービスのために配分される数十億ドルの連邦予算が決定されます。

ゆえに、なんだかの事情で、国勢調査員への情報提供に難色を示す移民(住民)が多いコミュニティーは、連邦政府の補助金が少なくなるわけで、不法移民が1番多い州のランキングNo1のここカリフォルニア州はどうなることかと、ちょこっと思い煩ってしまった次第。

シンコ・デ・マヨはピンクの黄昏

シンコ・デ・マヨ(Cinco de Mayo)の祝日はピンク色の黄昏でした。僕はつい数年前まで、シンコ・デ・マヨはメキシコの独立記念日だとオモコしていました(恥)。

シンコ・デ・マヨは「1862年5月5日にプエブラの戦いでメキシコ軍が、フランス軍を奇跡的に撃退したことを記念する日」なのだそうで、向こう三軒両隣がラティーノ・ファミリーのわが家。シンコデマヨは夜遅くまで、ぶんちゃかぶんちゃか。。お祭り騒ぎが毎年5月5日の風物詩・・。

僕のベッドルームの裏手が、お隣りのマリオ(メキシコ出身)宅の庭(パーティー会場)なので、今朝は寝不足+マリアッチのグルーヴとメロ(旋律)が脳内を駆け巡っています(笑)。

KTLAの二ュースによると、今朝(午前2時〜)ぐらいから、ラティーノが多く住むノースハリウッドを中心にDUI(飲酒またはドラッグ運転)の検問があったようで、飲酒、マリファナ運転の取り締まりのみならず、不法移民の検挙も目的の一つなような感もチラホラ・・。

合法移民のラティーノご近所さんの最大の関心事は、トランプ政権のNAFTA合意のようで、結果によっては少なからず影響を受けることは必至のようです。

辛酸を嘗めてアメリカ合衆国の合法移民ステータスを得た中南米出身のご近所さんたちは、不法移民の取り締まり強化による各州のメキシコ国境に州兵の派遣に賛成で、不法移民を保護する「サンクチュアリ・シティ(聖域都市)は反対派の人が多いように思えます。

メキシコの移民規制がNAFTA合意条件になる可能性が大きいと言われています。昨夜のぶんちゃかぶんちゃかから一夜明けた今朝・・、祭りの後の憂いのようなものを感じます。

Yoshio