アメリカ、医者と弁護士は使いよう。「あたし医者と弁護士で失敗しないので・・」は、アメリカ生活の心得

03/15/2019アメリカ, アメリカの医療

風邪ひき4日目。熱が38度を上がったり下がったり。周りの友人知人(ほぼ同世代)が長引く熱を放っておいたら、肺炎だった・・、気管支炎だったなんて話ばかりを聞き、ドクターにアポを取り病院へ。

ひと通り検査をして頂き結果は、インフルエンザはネガティヴでしたが、ストラップスロート(レンサ球菌喉頭炎)がポジティブでした。抗生物質を服用し、あと数日おとなしくしていれば症状は和らぐとの事。

医療保険が変わると、医師も変わるアメリカ

今の自分の医療保険のカバレッジはとても良くて、自己負担分(copay)が5ドル。コレステ、血圧などの処方箋も毎月7ドルと超リーズナブルなPPOでしたが、保険会社から、来年も同じ保険に加入した場合、今の倍以上、夫婦で毎月2300ドル以上を支払わなければならないとの通知が来ました。

もちろん、自分の年齢が値上がりの要素の一つなのですが、政府の援助打ち切りを睨んだ医療保険会社の撤退、プランの選択肢の減少、それに保険会社独自の値上げが大きな原因かと思われます。で、来年からは止むを得ずHMOの、それなりにネットワークの大きな保険に入った次第。

65歳以上の高齢者および障害者向け公的医療保険制度、メディケア(Medicare)に加入出来るまで、前途多難。当年61歳、僕は中途半端な年頃なのでございます。保険が変わると今のホームドクター(主治医)も変わります。このドクターとも今日でお別れです。R先生、大変お世話になりました。おじぎ45度

あたし医者で失敗しないので・・は、アメリカ生活の心得

アメリカには「医者と弁護士は使い用・・」なんて言葉があります。癌など大病をした時、サード・オピニオンは常識になりつつあるようです。「あたし医者で失敗しないので・・」ってのが、アメリカ生活の心得でもあるかと思われます。

僕のように止むを得ず医者を変えなければならない場合や、「こいつ使えね〜」と思い、医者を変えた時、クビになった医師は一定期間内にこれまでの患者のデータを新しい医師に渡さなければなりません。このシステムはとても合理的で、アメリカでは医師と患者が対等である事の現れでもあると思います。

近ごろは医者も弁護士もレストラン同様”Yelp”などの(優良)口コミさんの書き込みで、それなりにお里が知れてしまいます。新しい医療保険を取り扱ってくれるホームドクターをゆっくりネットの口コミで探そうと思います。

アメリカ医療保険と既往症 (pre-existing condition)

保守共和党がオバマケアを廃案にし、代替案”トランプケア”を下院で可決。今後の連邦議会(Congress)上院での審議と結果がとても気になるところ・・、

オバマケアと、代替案”トランプケア”とのザックリとした違いは、下の【BLOGOS】さんのリンクをざっと読んで頂ければお分かりになるかと思いますが・・、日系アメリカ一般市民の僕自身も支持は出来ない内容です。

【BLOGOS】 米下院で通過した”トランプケア”、オバマケアとどう違う?
http://blogos.com/article/221783/

“トランプケア”と既往症 (pre-existing medical condition)

現行案の”トランプケア”不支持の理由は、昨年、還暦を通過し、軽症ではあるものの、高血圧症、高尿酸値血症、高脂血症があり、癌やストローク(脳梗塞)など、いつ自分の番が来てもおかしくない年頃の自分にとって・・、代替案”トランプケア”の既往症の代案がとても気がかりです。

既往症 (pre-existing medical condition) とは、医療保険を申請する時点で、申請者が罹っている病気や発症している症状、または、今までにかかったことのある病気や完治していない症状です。現在、既往症の有無に関係なくオバマケアプラン内の健康保険には加入できるので、病歴審査はありません。

先進諸国の中でトップレベルと言われ、2000年に世界保健機関(WHO)から世界最高の評価を受けた祖国・日本の公的医療保険制度には、既往症 (pre-existing medical condition)のによって医療保険の加入の条件をつけられる事はありません。

オバマケアでは、医療保険会社は、既往症を持つ加入者でも保険料引き上げず受け入れる義務がありました。代替え案のトランプケアでは、医療保険会社は、病歴審査をし、既往症のある米国税法上の居住者の医療保険の引き上げが可能になり、場合によっては保険加入を拒否することも出来るようです。

たとえ、保険に加入できても、既往症が保険の適用外だったり、もしくは、一定の免責期間が過ぎないと適用にならない場合もあるようで、まさに本末転倒、保険会社が得をする、病人をないがしろにした代替え案と言えるのではないでしょうか・・。

通常の医療保険にある、アウトオブポケット・マキシマム(Out-of-pocket maximum)という制度・・

(オバマケア)の代替案”トランプケア”では、がん患者の米国市民の場合、医療保険への支払いが最大で35倍に激増するという試算も出ています。

少し前の産経ウェストの【エンタメよもやま話】に、インディペンデント紙から引用した下の記事が掲載されていました。

ところがこのインディペンデント紙は、ワシントンDCにあるリベラル系シンクタンク(非営利団体)「アメリカ進歩センター」の試算を引用し、トランプ氏の代替案が導入された場合、国が保険事業者に支払う補助金が減少することなどから、例えば40歳の米国市民だと、年間で、ぜんそくだと4270ドル(約48万円)、糖尿病だと5510ドル(約62万円)、妊娠だと1万7060ドル(約191万円)、肺がんや脳腫瘍といった重度のがんだと7万1880ドル(約808万円)、転移性のがんだと14万510ドル(約1580万円)という法外な割増保険料がかかると説明します。【エンタメよもやま話】ぜんそく50万円、妊娠200万円…医療保険35倍でもトランプ米大統領に〝熱狂〟 最低支持率と現実逃避の先は

これまで通常のアメリカの医療保険にはアウトオブポケット・マキシマム(Out-of-pocket maximum)という制度があり、わが家のケースだと、入院や外科手術などをした場合、自分が支払う医療実費の上限は5000ドル(約60万円)。言い換えれば、医療費が超高額なここアメリカでも、60万円支払えば、先端医療の治療が受けられる仕組みです。

今は「アウトオブポケット・マキシマム」があるので安心していましたが、今後、既往症を理由に「アウトオブポケット・マキシマム」が適用されず保険が医療費を支払ってくれない場合の実際の金額(上の「法外な割増保険料」)なのだとしたら・・、なんだか言われぬ不安にかられます。

代替案”トランプケア”の連邦議会(Congress)上院での審議と、一般市民にとってより良い結果となることを、キリスト様に祈るのみでございます。

Yoshio


03/15/2019アメリカ, アメリカの医療

Posted by Yoshio J. Maki